興味深い記事を見つけたので、掻い摘んでみた。
クロアチア東部、ボスニア・ヘルツェゴビナとの国境沿いに、スラヴォンスキ・ブロッドという町がある。コウノトリのマレナは、この町の郊外で暮らしている。翼を傷めていて、飛ぶことができないのだ。
マレナを保護しているのは、71歳になるスティエパン・ヴォーキッチさん。3人の息子はそれぞれ遠くへ巣立ち、妻とは死に別れたため、現在は一人暮らしだ。
25年前、まだ幼いマレナは翼に銃弾を受け動けない状態だった。それを発見したヴォーキッチさんはマレナを保護し、甲斐甲斐しく面倒をみている。
保護されてから9年がたったころ、飛べないマレナにもつがいの相手ができた。クレペタンと名付けられたそのオスは、脚につけられた追跡システムによると、南アフリカ、ケープタウンの近くの湿地で北半球の冬に当たる時期を過ごしている。
彼女を見初めたクレペタンはその愛を貫き、毎春1ヶ月をかけ、14,000km以上の距離を越えてマレナのもとへ帰ってくる。
コウノトリは渡り鳥なのでずっと一緒にいることはできないが、この通い婚は16年も続いているという。愛のあかしで巣立った雛の数は60羽を超えている。
自由律俳句
この思い続いてくれと 草笑う
親に似てきて あきらめる 朝の雨
名もない木 まだできるぞと 風の音
雲ってむしあつい 葉っぱよ
正体知って 流される覚悟
己をさらし そっと愚をつつむ
さまよった風 ゆるすトンボよ
おまえのいうこと聞こえない 本心
以上。
この辺で・・・・