高校時代
いつしか 実家アパートの裏の洗濯機置き場で ばあちゃんが犬を飼い始めた。
子供の捨て犬だった。
名前は「コロ」と名付けかわいがった。
たぶん大家さんを言いくるめたんだろうな・・・
この時期、自分は少し離れたところのアパートにひとり住んでいた。
この時期 部活を挫折した
「ほっ」としたのと同時に
「もっと できたろ!」「このままでいいのか!」
自問自答と自己嫌悪におちいったっけな。
相談する人も思い浮かばなかった
親に相談する習慣がなかったので・・・・
いろんな意味で親身になってくれる人がいたら
どんなに、心強かっただろう
もしかしたら、部活をやっていたかもしれない。
そんなときはいつも、実家のアパートへ行き
「コロ」に会いに行った。
「コロ」
小さい声で十分わかってくれる
しっぽも十分ふってくれている
うれしい たそがれているこの俺を受け入れてくれている
コロを連れ出し 近所を散歩した
コロはよろこび俺を引きずる
引きずられて俺はよろこぶ
なつかしいなー
思い出す あの顔 あの姿・・・・涙でる
挫折した俺を「コロ」は平然と受け入れてくれた
もっと「コロ」をかわいがれたはずなのに・・・・
今の自分だったら もっとそばにいてあげられるのに
ごめんな・・・「コロ」
ありがとう