「愚か者の道」 中村 うさぎ著から
ある時期から、私はきわめて自覚的に「愚か者」として生きるようになった。
自由には必ず孤独と痛みが伴うことを体験的に知っている。
愛されることが苦痛な「愚か者」は、時に自ら愛を放棄することすらある。
「愚か者」はエゴイストである。人間嫌いではないが、人間恐怖者だ。
私にとって人生最大の謎は「自分」である。私はずっと「自分探し」と「自己確認」の欲求に身を任せて生きてきた。それは、とりもなおさず自分という謎の解明であったのだ。
今では思う。私は自分の正体を知りたかっただけなのだ。
エッセイなのか、私小説なのかノンフェクションなのかというジャンル分けにも興味はないし、できれば「ジャンルでくくれな
い」ものを書ければ幸いだとすら思っている。
作家だなんて認めていただなくて結構ですよ。とすら言っている
人ごみに 青いためいき そっとはく
誰なのか 輪廻転生 この性分
難かくし 冷たい酒で 温める
今は亡き ばあちゃん笑顔 夢の中
ずいぶん前のこと
ふとんの上で眠る猫
その重たさがいとおしい
ぼくは起こさないように
そっと寝返りをうった。
この辺で・・・・
じゃあまた・・・