立ち止まって水を飲む

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遠い昔のやきとり屋の煙

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小学生のころ近所に3件だがし屋があった。

授業が終わったら仲間どうしで缶けりやかくれんぼ、鬼ごっこ、めんこ、野球、ドッチボール、なんかやりながらだがしを買い

食べちゃ遊ぶ。遊んじゃ食べる。近所の子供たちにはかかせない存在だった。

 

 

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その近所に、持ち帰り&立ち食い専門のやきとり屋がぽつんとあった。おばちゃん一人でやっていたっけ。毎日でも食べたいけど、なんせこずかいに余裕がないので、週2回ぐらいたべた。仲間どうしでいっきに注文するから、おばちゃんもあわてたろうに。

 

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かしら、しろ、レバーこの三つが小学生にしては妥当。たまにはハツ、タンなんか色気づく。

当時1本60円位だったと思う。安い印象があったな。

 

あと、めずらしいネギネギというのがあって1本30円。

ネギ特有のからみがあり刺激的で小学生には危険。

それでも安いからと注文しつづけたTちゃん。こずかいが少なかったもんなしょうがない。色白Tちゃんのすかしっぺを思い出しながらコーヒーを注ぐ。酸味がつよい。

 

話はそれた。

おばちゃんが焼いてたれをつける。このルーティーンをみたくて

たれをたのんでしまう。でも、しろだけは塩。これできまり。

 

大人はよく大きなタッパをもってきてたのんでいた。「いいな」とうらやましい思いがただよう。自分も大人になったら大きなタッパに入れてもらおうと思いながら時がたってしまった。

 

最近、なにげにそのやきとり屋を見にいったらなかった。

当然だろうな。何十年も前のこと。時は過ぎてる。

あのやきとりの煙のにおいとおばちゃんは遠い昔のこと。

遠い昔を追い求めた自分は過去をそっとふりかえる。

ふりかえれば誰もいなかった。

 

このへんで・・・じゃあまた。