立ち止まって水を飲む

日記 エッセイ 雑記 その他をさらけ出したい。

自詩 2

 

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生くさい現実

青臭い理想

己の中の独裁者

認められない孤独中

干渉しない

束縛しない

「ズシン」「ズシン」

迫ってくる

それを園外に追いやった

一杯やって

寝るとする

 

 

 

夕暮れにわな泣けば

遠慮しながら大の字

二度寝して満足すれば

きびしい風が会いにきた

 

 

おい!おれ!

いつまで過去を思い患っているんだ

いつまで過去をむさぼり返してんだ

あの山を見ろ!

あの木を見ろ!

風をかげ!

今すぐあそこに行くんだ!

あそこは両手を挙げて待っていてくれているぞ!

さあ  目をとじて

さあ  深呼吸をして

さあ  空を飛べ!

 

 

こがらし吹いて

かさぶたは剥がれ落ち

伸びない髪はとどこおる

無口になったあの鳥は

遠い目をして去ってゆく

心の空に雨がふる

やまない雨が突き刺さる

 

 

ちぎっては投げ

ちぎっては投げる

その「投げた」ものはすぐもどってきた

胸につかえているものを「投げたい」

せきをして追い出してみる

だめだった

あまり 悪さをしないでおくれ

そのうちに 「ちぎって投げるから」

 

 

カモメの二郎はそこにいた

散歩の帰り左見る

遠い目をしてそこにいた

その勇姿にひとめぼれ

曇り空の下にグレーが積もっている

一匹狼ならぬ

一匹カモメであった

 

 

自詩 1

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だれに見せびらかすの

強いそぶりを

理想を高くしてまんまとくたばった

もう自分をそっと許そう

その時期がやっときた

そう、これからゆっくりと深呼吸をしてゆこう

 

 

だれかが「あの人」にがんばれと言う

「あの人」は今まで、いや今もどれほどがんばってきたか

無意識に無意味にかけたその言葉が心地よくない

おてんとうさまが見ていてくれる

そう、「あの人」が見ていてくれる

 

へのへのもへじで日が暮れる

ねこをなでれば毛がぬける

ほこりまみれでせきがでる

ねこは歯が抜けめしを食う

ぼくはなぐさめ酒をのむ

へのへのもへじで目をつぶる

 

空の上からおまえを見つける

そっと近づき肩をだく

凍てつく心をやさしくさする

あったかくなるまでやさしくさする

悲しくなったらまたくるな

空の上からおまえをさがすから

 

ぼくは青い孤独の真っただ中

君は灰色の現実中

神様!    察しておくれ

ぼくと君をさりげなく

 

歩いたさ

あそこの木に会いたくて

歩いたさ

あの  のらねこに会いたくて

歩いたさ

己の悩みぶらさげて

歩いたさ

不安を吐き出し遅い足で

6月の緑道

右を見れば青紫のあじさい

少し小雨が降ってきた

なんにもないこの僕に

しとしとしとしと降ってくる

おまけに風が吹いてくる

前向きなあきらめをして

帰路を遅い足で急いだ・・・・

 

 

 

 

 

 

 

 

気持ちいい季節がやってきた

青い空に新緑が映えて気持ちいい

緑に囲まれるとほんと安心する

香水に負けない花々の香り

五感がにやりする

 

この時期は車のシートを倒してウトウトするのが気持ちいい

 

 

車に君が乗る

僕は冷静ぶる

手のひら  脇の下  背中は汗まみれ

僕は君が好きだった

君の笑顔で温まれた

僕の思いは打ち明けない

それでいい

それでいいんだ

僕を知ったとき

君は去って行く

 

                             遠い昔のこと

                             記憶ではつい昨日のこと

 

 

                               それじゃあまた・・・・