「うつ病は心のかぜ」のはずなのに、なぜ、長引くのだろうか。
「心のかぜ」という表現は、だれもがうつ病にかかる可能性があり、また、治せる病気だという意味で、この10年ほどで広く使われるようになった。一方で、うつ病は軽い軽い病気のようなイメージを与えた。
うつ病が慢性化したり、再発したりする恐れがある深刻な病気だということは、日本ではあまり言われてないらしい。
しかし、米国精神医学会によると大うつ病「大うつ病とは重いうつ病という意味ではなく、うつ状態のみを示すうつ病のこと。」
大うつ病が完治するのは症例の3分の2。残りは部分的にしか治らないか、まったく治らない。再発する可能性は高い。2回目、3回目のうつ状態ではじめて、医師の診察を受けることもあり、その場合、大うつ病の再発率が高い恐れもある。
日本うつ病学会理事長の野村総一郎によると、「心のかぜ」という表現により、患者の苦しみが周囲に軽く受け止められるのが問題だという。
「心のかぜ」という言葉が心の問題なのだから、気の持ちようで治る。という誤解を招くこともある。しかし、うつ病には、心の病気というよりも、脳の病気の面がある。脳内の神経と神経を結ぶ神経伝達物質の働きが乱れた状態だと考えられている。気の持ちようでは治らない。
慶応大学で精神科の大野裕さんは「大変な病気だと伝えることは、患者にとっても医者にとっても、つらいことことではある。しかし、大変だけれども、根気よく一緒に治療していきましょうというメッセージを送ることが、これから大切になってくると思います。」と話す。
いっぽもふみだせない
いっぽもふみだせていない
よこばいで いまはしつれい
この辺で・・・
じゃあまた・・・