現在、施設にいる母親にアメを月2回大量に送っている。
なんせ、一日アメを10個は食べたいらしい。本人がいうには、アメを食べるのが唯一の楽しみだといっている。
認知症だ・・・
まだそれほどでもないが、日によって気分の波があるらしい。
アメを送ったあと、お礼の電話が毎回あるんだけど、これがいやだ。うまくコミニケーションがとれないばかりか、あの人の声を聞くと脳が反応して声がでにくくなる。不思議なもんだ。
あの人もどこかちゅうちょしている感じが受取れてしまう。これは 子供のときからで根深いものがある。目を見て会話したという記憶がなく、接し方がぎこちなく、どこか遠慮している感じをずっと受け止めていた。
そんな母親のこと隠れて 嫌ったり、憎んだり、避けたり。
こんな気持ちを必死で隠してきたけれど、ときには態度に出てしまったこともある。今でも電話で話がかみ合わなく、自己主張ばかりしてると声をあらあげてしまう。それであとで自己嫌悪になる。この繰り返し・・・
よくよく考えてみたら、相手は80歳をこえているんだけど・・・・ 電話口ではあのころの若い母親だ。
フィードバックしてしまう。過去は過去なんだけど・・・闇は消えない。 トラウマは無意識の中で存在している。
年をとるたび根っこをふやす
根っこは深くからみつく
こんな心情でアメを送る。義務なのか?喜んでもらいたいからなのか?正直どちらもある。
いちばん憎んだ人に
いちばん愛されたかった
現在、生かされて施設にいるので、全部が全部のことを書くことはできない。バチが当たりそうで・・・・
あとのことは、包み隠しながら墓場までもっていくだろう。
これをもって、母親のことは封印したい。
堅苦しい話を失敬。
ひとつよしなに。