屋根の上にはハト一羽。ぼくはたそがれそれを見る。すると、二羽のはとが一羽のハトの近くに飛んできた。
一羽のハトは近くの電線に飛んで逃げた。そうか、ぼくといっしょだ。似た者同士で「ほっ」とした。
他人への不信感、おそれの気持ちは、行動に強く影響を及ぼす。対人過敏症状を持つ人たちは、場の空気や、相手の意向を先読みし、必要以上に空気を読んで、「いい子」「いい人」として振る舞う。これを過剰同調性と言うらしい。
過剰同調性は、いわば「空気を読みすぎる」人のことであり、過剰な気遣いや、自分を押し殺して相手の顔色を見ながら行動する傾向が見られる。傷つけられないために、自分の犠牲にしてでも相手の機嫌をとろうとする。
自分自身について打ち明けたり、心の底から気を許したりすることなく、いつでも警戒を緩めない。常に心身の緊張状態を維持している。
人前でリラックスすることができないので、人と接したり、人の大勢いる場所にいたりすることに過度の疲れを感じてしまう。
なぜ、これほど根深い、他人への恐怖心が存在するのか?このような対人過敏症状の原因はどこにあるのか?
このことは幼少時から愛着関係を形成することができなかったことに由来するらしい。一見他者との関係はうまくいっているようにみえても、それはあくまで表面上のことであり、その背後には明らかに孤立する恐れや嫌われるのではないかという怯えがある。
愛着関係とは何か?
子どものころに、親とどのように接し、どのように愛着関係を結んだかによって、その人の持つ行動パターンや思考パターンが左右され、ほぼ生涯にわたって影響を及ぼすと言われてる。
愛着は学習しなければならない。もし子どものころに、愛着を学習することができなければ、人といて安心感を感じることができないし、だれかを心から信頼したり、愛したりすることもできない。
子どもは「愛すること」「愛されること」を学べないまま大人になり、他の人といることで安心感を得るという当たり前のことを理解できないまま育つ。
こうした「関係性のストレス」は、子どもの側の感受性の強さも関係していると考えらる。生まれつき感受性が強い「HSP」と呼ばれる人たちは、不安定な家庭で育った場合、より強い影響を受けやすいと言われている。
友情や愛のための処方箋を書ける医師はいない。友情や愛は、複雑で、四苦八苦しないと手に入らない能力だ。
気になる記事を多少引用させてもらった次第。
この辺で・・・
じゃあまた・・・